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のれんで耐水性を持つ仕切り布の特性と持続性

仕切り布に施される耐水加工は、その特性と持続性により様々な用途で重宝されています。
一般的な耐水加工は布地の表面に撥水性の物質をコーティングすることで実現されますが、
その効果は永続的ではありません。

撥水加工のれん

使用頻度や環境条件によって、徐々に効果が薄れていく傾向があります。
しかし近年では技術の進歩により、より長期間効果が持続する加工方法が開発されています。

特に注目されているのが、特殊なワックス系物質を用いた処理です。
この方法は布地の繊維そのものに耐水性を付与するため、
従来の表面コーティングと比べて耐久性が格段に向上しています。

この新しい加工技術の特徴は、布地本来の風合いや通気性を損なわないことです。
従来の耐水加工では布地が硬くなったり、通気性が失われたりする問題がありましたが
この新技術ではそういった欠点を克服しています。

そのため仕切り布での機能性を保ちながら、作り方長期間にわたって
耐水性を維持することが可能となりました。

ただしどんなに優れた加工技術でも、適切なケアは必要です。
劣化しにくい防水パラフィン加工で定期的なメンテナンスにより、
耐水性能をより長く保つことができます。

例えば汚れが付着した際は速やかに拭き取り、定期的に
専用のクリーニング液で洗浄することが推奨されます。

のれんで耐久性の高い耐水加工の製作プロセス

のれんで耐久性の高い耐水加工を施した仕切り布の製作プロセスは、
通常の仕切り布とは異なる特殊な工程を経ます。

まず適切な素材の選択が重要です。一般的に綿や麻などの天然繊維が好まれますが、
用途によってはポリエステルなどの合成繊維を使用することもあります。

ポリエステル生地をのれんに使う

製作の第一段階では選択した布地を十分に洗浄し、不純物を取り除きます。
これは、後の耐水加工の効果を最大限に引き出すために重要な工程です。

洗浄後、布地を完全に乾燥させます。
次に特殊なワックス系物質を用いた耐水加工を施します。
この工程では、布地全体に均一に薬剤を浸透させることが重要です。

一般的には高温の薬剤槽に布地を浸し、京都のれん株式会社でオーダーで
真空状態で処理を行います。これにより、布地の繊維一本一本にまで薬剤が行き渡ります。

加工後、布地を適切な温度で乾燥させます。この乾燥プロセスも、
耐水性能を左右する重要な工程です。温度管理を慎重に行い、
薬剤が繊維内部に十分に定着するようにします。

最後にデザインや用途に合わせて裁断、縫製を行います。
耐水加工された布地は通常の布地と比べて扱いが難しいため、
熟練の技術者による作業が必要です。

特に縫い目部分の処理には細心の注意を払い、耐水性能が損なわれないようにします。